-仁義なき戦い 頂上作戦-
監督:深作欣二 出演:菅原文太 小林旭 梅宮辰夫
三作目の「代理戦争」の続編、相変わらずの山守(金子信雄)と打本(加藤武)を大将に、武田(小林旭)と岩井(梅宮辰夫)が司令官として活躍。ただし、実際の戦闘は若い衆がやってます。
「広島の喧嘩言うたら、獲るか獲られるかで、いっぺん後手に回ったら、死ぬまで先手に回れんのじゃけえ」
「わしゃあのう、山守には18年の恨みがあるんじゃけえ、ジキリかけて差し違えちゃらな気が済まんのじゃ」
と、鋭い台詞を吐きながらも、広能(菅原文太)は、地元の呉で悶々としている。主戦場が広島だし、警察に取り囲まれて身動きが取れないってのもあるけど。
「だいいち、殴り込みでもあってみい、わしの命は誰が保証してくれるんない」
なんて、総大将が言ってるくらいだから、打本会−明石組系の劣勢は覆うべくもない。とにかく、見事にやられっぱなし。優柔不断もここに極まれり、それでもヤクザか!って感じ。
一方、武田(旭)は、大久保親分(内田朝雄、嫌いなんだなあ、僕は)を脅し上げてるし、着々と手を打ってる。あまりの酷さに、岩井(梅宮辰夫)ら明石組系列1600名の軍団が呉に集結するが、広能(文太)が逮捕されておしまい。
相変わらず打本(加藤武)は情け無い。
親分の優柔不断さに嫌気がさした、打本会の若者連中も、とうとう暴れだし、特に小林稔侍なんかが活躍してます。渚まゆみが早川組幹部の情婦として登場し、対立する打本会組員の昔のヒモと濡れ場を演じてますが、原作とは違い、貧相で痩せてるのがフィットしてます、夏八木勲にバレて叩かれますが。
打本側についた義西会の岡島(小池朝雄)は、同窓会の最中に志賀勝に暗殺されるし、後を継いだ藤田(松方弘樹)が活躍するも、打本会の中はもう無茶苦茶、親分がダメだもん。
「打本はん、あんたそれでも極道か、それとも、そこらへんのタクシー屋のおっちゃんか?」
と、岩井(梅宮辰夫)もブチ切れてしまいます。
必至で抗戦する藤田(松方弘樹)ですが、打本会系の川田(三上真一郎、一作目と別役)に唆されたチンピラの野崎弘(小倉一郎)に、あっさり殺されます。ええ格好しいでズルっこい三上と、弱っちい小倉ごときに、松方が殺されるなんて、、、ううむ、この頃には拳銃の性能が向上してたんだろうか?
同士討ちまでやらかすような状況に、とうとう明石組と岩井(梅宮辰夫)もさじを投げ、山守(金子信夫)や打本(加藤武)も収監されたことによって、一連の抗争も終わりを迎えます。
ラスト・シーンでは、雪の吹き込む廊下で、広能(文太)と武田(旭)がセッタ履きで震えながら、呟きます。
「わしらの時代は終わったんじゃ」
(Clifford)
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