-DISTANT JUSTICE-
監督:村川透 出演:菅原文太 ジョージ・ケネディ 野際陽子
世界に挑戦-
東映Vアメリカ第1弾!


の本作品、「え、第2弾って何?」などと野暮天を言わないように。
近代にはいろんなことがあったのだから。バブル崩壊とかね。


さて「日本語吹替版」である本作品、非常に惜しいことがひとつ。
それは、文太兄ィの話している英語も全て吹き替えされていることだ(もちろん本人に)。多くの場面で明らかに英語を話しているのだが、全て本人にアテレコされている。
別に文句は無いのだが、不満である。

つまり、「ブラック・レイン」で高倉健がたどたどしく言う
"Don't misbehave, Nickさん。" とかのブロークン・イントネーション&ミーニング・イングリッシュを楽しむように、文太兄ィの "What's you want ? Money ?" とかも聞いてみたいのだ!
ゆえに本作の仮想敵は「ブラック・レイン」に決定。


さてストーリーを簡潔に。

結婚以来、仕事一筋の兄ィ。30年目にしてようやく妻・野際陽子と娘・さくらを連れてアメリカ旅行へ。
自動車でボストンへ向かう途中、強盗殺人犯に車を奪われる!
しかし強盗が残した車のパンクを修理して「Let's goォォゥ〜」とボンネットから煙を吐かせながらも何事も無かったかのように旅を続ける。
...ん〜む? なんだこの展開。

そして兄ィは旧友ジョージ・ケネディとの再会を楽しみ、妻と娘はショッピングへ。しかし娘が撮った写真には偶然、麻薬取引の場面が写ってしまったのだ!
後をつけられていることも知らず、人気の無い路地裏へと進むバカ母娘。さっき強盗に車を盗られたことをすっかりお忘れの御様子。

野際陽子なんて危機意識万全の顔してるのにねぇ。

バカ母娘からカメラを取り戻そうとした悪党、思いあまって陽子を射殺!暴れる娘を誘拐!
霊安所で妻の死体を確認した兄ィは、リボルバー片手に復讐へ向かうのだった......


夫であり父でありヤマトオノコの文太兄ィ、すぐさま麻薬取引をしていた次期市長候補のディビッド・キャラダインを拉致!しかしキャラダインは仲間の銃弾を浴びて昇天!やりすぎで留置所に入れられる兄ィ!
アメリカでも檻の中で吠える! 吠える!

さらに大ボスを求め大型トレーラーを操り、一番星の勝負度胸プラス新たに注入したキャラダインのデスレース魂を全開にし、廃工場へ10トン・ダイヴ!
最後は娘の遺留品である"かんざし"でボスの頸動脈をブスリ、窓から突き落として勝利!(このへんはまるまるロボコップだが、気にしない)
なぜか生きてる娘とともに、荒んだ国・アメリカを後にするのであった。

......残念ながら「ブラック・レイン」のほうがダントツでおもしろい。所詮Vシネ(制作費5億)と笑うべきか。いや違う。
Vシネだから中途半端だと目も当てられないのだ!
ここは大殺戮戦もしくは博徒inヴェガスとかをやるべきだったのだ!
せっかくの海外進出チャンスなのに、こんな安い脚本を書きやがった田部俊行とやらを許すまじ。ふぅぅぅ。
(あべ)
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